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消えた男


ケータイは取り上げられているので
実家の電話にに娘から連絡が来た。


娘「どうしたの?」

と言う娘に私から事情を説明する。

娘は「パパも悪いとは思うよ。」と言った。

娘が小さい頃から私が虐げられて来た様子を目の当たりにしてきたからだ。


私がベッドで1人悔しくて泣いている姿を何度も
見て来ただろう。

母の日や私の誕生日には、
娘が手紙を書いてくれた。

そこには
「ママは今辛いだろうけど、頑張って。」
と書いてあった。

娘もまた、理不尽な事を言う旦那の事を
本当は嫌っていた。


夜、旦那から連絡が来て 話合う事になった。



何処でどうやって洋と出会ったのかなどを聞かれた。

洋に今この場で電話をする様に言われる。

項垂れながら電話した。


バレた事、話し合いの場を設ける事、
スピーカーにして話せと言われる。


私「洋?あなたと会っている事が旦那にバレたの。
私は家族と、子どもと一緒にいる事を選びます。旦那と3人で話し合いに応じて下さい。話合わない限り、家に入れてもらえないの。」



洋「そうなんだ。わかった。
今は仕事で遠くまで来ているから、話し合いには応じる事は出来ない。ごめん。」


旦那が電話を取り上げ声を荒げて話し始めた。

旦那「おい!テメー、人の嫁に手ぇ出しやがってふざけんなよ!!
落とし前つけろ!話しがあるんだよ!
あ?関係ないだと?関係ねー訳ねーだろ!
ふざけんな!おい!?おい!!」


電話を切られたらしい。


直後から着信拒否され 私のラインから洋は消えていた。



旦那の怒りは収まる筈もなく
私を責め立て続ける。

私「ごめんなさい。ごめんなさい。」

私は泣きながらも謝る事しか出来ない。


洋が居なくなって 私は正直、好都合だと思った。

不倫の全てを洋との事として、
洋は消えたのだから 。

これで慶太の事は隠し通せばいい。



他にも男がいるなんてバレたら離婚は避けられないだろうと思った。
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コメント

No title

佳境に入ってきましたね

まだまだ

お楽しみは続きますよっ
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